アーユルヴェーダとは?
アーユルヴェーダは、約5000年以上前にインドとスリランカで生まれた世界最古の伝統医学です。
サンスクリット語で「アーユス(生命)」と「ヴェーダ(知識)」を組み合わせた言葉で、「生命の科学」とも呼ばれています。本来は治療を目的とした医学体系であり、病気の治療法だけでなく、健康を維持し、若返りや長寿を促す方法も含まれています。
アーユルヴェーダの基本概念
アーユルヴェーダでは、人の健康は「体・心・魂」の調和によって成り立つと考えられています。
健康な人の健康を維持し、病気の人を癒すことを目的としており、特に「病気になる前に未然に防ぐ」ことを重視します。
この調和を保つために、重要とされていることをご紹介します。
- ドーシャ(生命エネルギー)
アーユルヴェーダでは、宇宙を構成する5つの元素「空・風・火・水・地」が人間の体にも影響を与え、それが ワータ(風)、ピッタ(火)、カパ(水) の3つの生命エネルギーとして働いていると考えます。
人それぞれが生まれ持った ドーシャのバランス(プラクリティ)があり、これが乱れる(ヴィクリティ)と不調や病気の原因になります。
- アグニ(消化の火)
アーユルヴェーダでは、食べたものをエネルギーに変える「消化の火(アグニ)」が健康のカギを握るとされています。アグニが強いと消化がスムーズになり、栄養が正しく吸収されますが、弱ると未消化物(アーマ)が溜まり、毒素となります。
- ダートゥ(体の組織)とマラ(老廃物)
食べ物が消化され、栄養が体に吸収されることで 7つの組織(ダートゥ) が形成されます。
ラサ(リンパ・血漿)、ラクタ(血液)、マンサ(筋肉)、メーダス(脂肪)、アスティ(骨)、マッジャ(骨髄・神経)、シュクラ(生殖組織)
このプロセスが正常に行われることで、健康が維持されます。また、汗・尿・便などの老廃物(マラ)を適切に排出することも大切です。
アーユルヴェーダが考える「健康」とは?
アーユルヴェーダにおいて健康とは、単に病気がない状態ではなく、それぞれが整っている状態のことを指します。
- ドーシャのバランスが取れている
- アグニ(消化の火)が正常に働いている
- ダートゥ(組織)が健全に機能している
- マラ(老廃物)が適切に排出されている
- 汚れのないアートマ(意識)、インドリア(感覚器官)、マナ(精神)
(心が穏やかで、精神的な安定があり、感覚器官が綺麗な状態であること)
これは、WHO(世界保健機関)の「身体的・精神的・社会的に良好な状態」という健康の定義をさらに深めた概念といえます。
アーユルヴェーダを日常に取り入れる方法
アーユルヴェーダは特別な道具や知識がなくても、日々の習慣に簡単に取り入れることができます。
- ディナチャリア(日々の習慣)
(例)朝起きたら白湯を飲む、舌を掃除する、夜は早めに休む。
- セルフマッサージ(アビヤンガ)
体質に合ったオイルでマッサージし、血流や老廃物の排出を促す。
- 食事法
ドーシャに合った食材を選び、消化の良い食事を意識する。
- ヨガや瞑想
心身を整え、心を安定させる。
アーユルヴェーダを体験しよう!
こんな方におすすめ
- 慢性的な疲れやストレスを感じている方
- なんとなく体調が優れないと感じる方
- 自分の体質や健康についてもっと知りたい方
- 体の内側からデトックスをしたい方
- 東洋医学・自然療法に興味がある方
- 心と体のバランスを整えたい方
アーユルヴェーダサロン「アーユス」では、伝統的な手技「タイラ・ヴィマラルダナ」というオイルトリートメントを提供しています。
さらに、体質チェックと体質・お悩みに合ったセルフケアアドバイスもさせていただいております。
あなたに合ったアーユルヴェーダの方法を見つけ、心と体のバランスを整えるお手伝いをさせていただきます。一緒に、より豊かな毎日を目指しましょう!
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